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2018年学会発表論文

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2018年学会発表論文

道路交通違反の累犯性と交通事故の人的要因の関係に基づく運転者のヒューマンエラー分析
【学会発表】日本交通科学学会「第54回日本交通科学学会総会・学術大会」(2018/6/28)

発表者:小菅英恵・西田泰

効果的な交通安全教育には,運転者の行動特性を把握し,特性に応じた教育内容の検討・展開が必要である.本研究では反復した違反種別の違反歴は運転者のエラー傾向を反映するとの前提に立ち,多角的に運転者の行動特性を把握するため,免許・違反事故履歴データベースを用いて交通違反の累犯性と交通事故の人的要因の対応関係を分析した.結果,知覚・認知系,判断系,操作・制御系といった運転者の情報処理過程と,違反種別との関係性から,運転者の年代に特有のエラーパタンを発見することができた.したがって,運転者の行動特性を把握するには,違反や事故にあらわれる現象を個別に分析するのではなく,違反と事故の関連性を構造的に把握することが有用と考えられる.

掲載:日本交通科学学会誌 第54回日本交通科学学会学術講演会講演集,18(補冊),82.
高齢歩行者の交通事故:高齢期の交通事故防止の取り組みに向けて
【講演】日本交通科学学会 第54回日本交通科学学会総会・学術大会「交通弱者保護に向けた取り組み」シンポジウム(2018/6/28)

講演者:小菅英恵

交通弱者とは一般に子供,高齢者,障害者などを指すことが多いが,その定義は研究者により異なる.交通事故統計データをみると,歩行者は交通事故の第2当事者,すなわち交通事故の過失が軽い,あるいは過失が同程度の場合は人身損傷程度が重い者となることが多い.本講演では,歩行中の高齢者を交通弱者として扱った人身事故データの分析結果を中心に,高齢歩行者の事故防止について話題提供を行なう,

掲載:日本交通科学学会誌 第54回日本交通科学学会学術講演会講演集,18(補冊),26.
発達障害児・者の交通事故リスク:ADHDの注意特性に関する基礎的研究を中心として
【講演】日本応用心理学会 日本応用心理学会第85回大会「心理学諸領域から交通安全を斬る」シンポジウム(2018/8/26)

講演者:小菅英恵

交通の“現場”で生じる問題の科学的解決には,人間のこころの法則を解き明かす基礎研究の知見の活用が不可欠である.ここでは,注意欠如・多動症/注意欠如・多動性障害(Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder,以下ADHD)児・者の交通安全対策の検討に向けて,アナログ研究法によるADHDの道路場面における注意特性の分析を報告する.

掲載:日本応用心理学会大会発表論文集,85,2-5.
発達障害の方の運転・事故に関する基礎的研究
【講演】日本心理学会 日本心理学会第82回大会「高齢者および障がいを有する方の交通事故と運転支援に関する多角的検討」シンポジウム(2018/9/27)

講演者:小菅英恵

発達障害や各種の疾患などを有する方の免許取得や運転,そして交通事故の現状について分析を行ない,運転行動モデルの検討や若年層の運転支援の可能性について話題提供を行なう.

掲載:日本心理学会大会発表論文集,82.
高齢歩行者の交通事故未然防止に向けた事故分析:高齢期の交通行動と情報処理特性
【論文】日本交通科学学会「日本交通科学学会誌」

著者:小菅英恵

これまで,歩行者事故の分析では,運転者側と歩行者側の人間特性を考慮した分析がなされてきた.人間の安全行動には外界情報の入力・処理・出力といった情報処理過程がかかわり,高齢歩行者の事故にいたる交通行動の背景には,加齢に伴い低下した情報処理能力やその方略の発達的変化も考えられる.今後,より効果的な高齢歩行者の未然防止対策を検討していくには,高齢期の情報処理特性といった心理背景にも焦点を当て,高齢歩行者の行動を分析していく必要がある.

掲載:日本交通科学学会誌, 18,3-8.
住民のリスク認知構造の分析と地域における交通安全教育の検討
【論文】日本交通心理学会「交通心理学研究」

著者:小菅英恵・西田泰

Effective community-based traffic safety education was examined by empirically analyzing the structure of risk perception of residents regarding road traffic accidents in their neighborhood based on questionnaire in three government-ordinance-designated cities. Moreover, a new countermeasure was proposed by examining the characteristics of risk perception of residents and analyzing the efficiency of traffic education. The structure of risk perception was examined considering relative evaluation of risk levels in the cities and structural evaluation of cognitive bias by comparing subjective and objective risks. The proposed countermeasure is to change the risk perception of residents at social and individual levels by sharing information among the concerned parties. The analysis and methods used in this study would be useful strategies for developing community-basedtraffic safety education.

掲載:交通心理学研究, 34,1-12.