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第16回 交通事故・調査分析研究発表会

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平成25年 第16回 交通事故・調査分析研究発表会

高齢者の交通事故-序-
 最初に、今回の発表会での発表テーマの概要を示すとともに、テーマに関連した事故データ、報告書で無償提供するものを紹介する。
 この後、わが国の交通事故死者に占める65歳以上高齢者の割合が人口に占める高齢者の割合と比べ2倍以上と高いこと、に着目した分析を行った結果を示す。
最後に,高齢者の歩行中の死亡事故を低減するための対策を、海外の事例を交えつつ紹介する。
常務理事 山田 晴利
高齢歩行者の事故
■事故例調査からの提案
 近年、自動車乗車中の事故死者数には顕著な減少が見られるものの、歩行中の事故死者数は、特に高齢者において減少傾向が小さい。
 昨年秋から今年の年初にかけて、高齢者が事業用自動車にはねられて死亡した事故を調査する機会があった。その事故例をヒントに歩行者事故死者数の削減が期待できる車両の装備を検討して提案する。
つくば事務所所長 沼尻 到
■被害軽減ブレーキの効果 
 高齢歩行者事故では 歩行者の傷害が大きくなりがちであり、ぶつからないための予防安全対策が重要となる。そこで近年注目を集めている被害軽減ブレーキによる高齢歩行者事故の削減可能性を検討した。その結果、大幅な削減効果があることが分かった。しかし被害軽減ブレーキには、歩行者検知機能まで備えたものは少なく「車両安全対策により、2020年までに交通事故死者1000人削減(2010年比)」という目標達成のためには、NCAPにおける競争、インセンティブ付加や広報活動による普及促進が必要である。
研究部 主任研究員 永岡 一信
自転車乗用中の高齢者の事故
 自転車は、高齢者には欠くことが出来ない移動手段になっている。しかし自転車乗用中の死者は高齢者が最も多く、時代と共に自転車乗用中死者の高齢化が進んできている。そこで自転車乗用中の高齢者の死亡事故の特徴分析を行い、出会頭事故、頭部損傷の割合が高いことを明らかにした。さらに、高齢者が自転車乗用中に事故に遭わないための対策、被害軽減に効果のある対策及び車両側の対策について、高齢者にとって最も現実的かつ効果的な案を提言していく。
研究部 研究1課研究員 林 祐輔
二輪車事故と高齢者
 二輪車乗車中の交通事故死者数は年々減少傾向にあるが、近年、原付一種についてはあまり減少していない。二輪車乗車中の交通事故死者数は、16歳から24歳の若年層が多いが、原付一種については、65歳以上の高齢者の死者も多くを占め、この年齢層の死者数減少が二輪車全体の死者数低減の上で課題となっている。そこで、原付一種の交通事故死者数やその構成割合などを様々な角度から分析した。特に人身損傷主部位や加害部位に着目してその特徴を明かにすることで、高齢者事故の未然防止のポイントと被害軽減のための方策を提言する。
研究部 主任研究員 松村 和典
高齢者の自動車事故
■高齢運転者の死亡要因の分析
 近年、人口当たりの交通事故死者数は、全ての年齢層で減少傾向にある。しかし交通手段別・年齢層別にその減少率を比較してみると、自動車乗車中の高齢者の減少率だけが64歳以下の減少率と比べ低いことが分かった。そこで自動車乗車中の高齢者の死者が特に多い運転者の死亡要因について、運転環境(車種・年式・安全装備の装備状況など)等に着目して分析した。そして、今後の高齢運転者の死亡事故低減に向けた対策を提言する。
研究部 主任研究員  石井 義純
■後席同乗中高齢死者の傷害状況
 交通事故死者数が減少傾向にある中で、自動車乗車中・後席同乗中の高齢者の死者数は10年間ほぼ横ばいで推移している。特に、シートベルト着用での死者数が年々増加していることから、その傷害状況を明らかにすることで、後席の高齢自動車乗員の死者数低減に資する車両安全対策の基礎資料とする。
研究部 研究員  田仲 元樹

当日配布資料

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