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理事長からのご挨拶

理事長
理事長 小田村 初男

 (財)交通事故総合分析センターは平成4年に設立されましたが、その目的は交通事故に関する総合的な調査研究を通じて、『交通事故の防止と交通事故による被害の軽減を図ることにより、安全、円滑且つ秩序ある交通社会の実現に寄与すること』です。この目的を達成するため、交通事故の分析研究に必要なデータを収集すると共に、交通事故例の調査分析を実施しています。そして、こうして得られたデータを基に「人」「道」「車」の三要素を中心に交通事故に関する科学的・総合的な分析研究を行い、得られた研究成果を交通安全に携わる人たちを中心に、広く分かり易く提供し、活用して頂くことで、社会の安全・安心に寄与してきました。
 現在交通事故例調査は、茨城県と千葉県の一部地域において実施しておりますが、この調査に対し多大なる御支援、惜しみない御協力をいただき、この場をお借りして心から感謝申し上げます。

 さて、近年における交通事故の情勢は、発生件数、死者数及び負傷者数共に年々減少しています。事故後24時間以内の死者数については、平成4年の1万1451人から毎年減少を続け、平成21年には、昭和27年以来57年ぶりに5千人を下回ることができました。また負傷者数も平成16年の113万3千人をピークに減少を続け、平成22年には89万6千人と90万人を割り込むことができました。これもひとえに、多くの方々が交通安全のための諸施策に、御努力された賜物と感じております。
 しかし、交通事故で亡くなられたり負傷されたりしている人の数は、まだまだ少ないと言える状況には至っておりません。そんな中、平成23年3月に第9次交通安全基本計画(平成23年度~平成27年度)が決定され、
 ①平成27年までに24時間死者数を3000人以下とする。
 ②平成27年までに死傷者数を70万人以下にする。
という2つの高い目標が掲げられました。
 当センターと致しましては、基本計画の目標達成にむけて必要な事故原因の究明の調査・分析研究に一層努めて参ります。
 特に交通事故の近年の課題である「高齢者、歩行者、自転車などが関係した事故」について、これらの方の安全確保に資する研究に取り組んで参りたいと考えており、本年の研究発表会では、主に歩行者事故を取り上げ、多面的なテーマ設定を行い歩行者事故全体の特徴をとらえられるように準備を進めています。


  また、分析研究成果の提供については、より多くの方が利用して頂き易いように、昨年ホームページを全面リニューアルしましたが、その内容の充実を図り、多くの成果を提供出来るようにして参ります。

  最後になりましたが,当センターは,新公益法人制度における「公益財団法人」への移行を目指し、その対応を進めております。今後も社会的役割を果たすべく、役職員一同、力を合わせて業務に取り組み、皆様からの期待と信頼にこたえて参りますので、引き続き、御支援と御協力をお願い申し上げます。

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